味覚と冬の乾燥の関係

10年に一度の大寒波との事で凍える様な日々が

続きますね。自然界の摂理として冬の期間は

活発に動き回る季節ではありませんので、

暖かくして無理をなさらずにお過ごし下さい。

 

空気も乾燥して、髪やお肌の乾燥を気にされる

方も多いかと思います。外側からのスキンケアや

ヘアケアも重要ですが、やはり内側からのケアも

必須となります。

漢方の世界では食材の特性を温めたり冷やしたり

する寒熱や五臓の内のどの臓器に作用するかなどを

分類しています。

辛味や塩味は秋、冬と対応した味となります。

辛味は気血を巡らせ滞りを発散させる作用があります。

塩味は便を通したり、ミネラル補給をすることによって

神経伝達を円滑にしたり、髪の生成にも深く関わって

います。秋冬に自然とスパイシーな物やしょっぱい物

を食べたくなっている方もいらっしゃると思います。

季節を健康的に乗り切る為に季節に対応した味を

取り入れる事は有益ですが、やはり”過ぎたるは

及ばざるが如し”で辛味の取り過ぎは体内を乾燥させて

しまいますし、塩味の取り過ぎは浮腫や血圧の上昇を

招き健康を害する危険があります。

 

飽食の時代に生きる現代人にとって、適量を意識する事は

非常に重要な養生ポイントではないでしょうか。

取りすぎを控えつつ、豆腐や大根、白胡麻、百合根などの

白い食材や棗やクコの実、ハチミツなどは体に潤いを

与えてくれますので、適量を取り入れて頂くと内側からの

潤いをサポート出来るかと思います。

 

現在、土用の期間中で体調を崩しやすい時期になりますので

お体に気をつけてお過ごし下さい。

冬のヘッドスパは気血を巡らし、寒さで固まった凝りを

ほぐして髪や頭皮にしっかりと栄養補給が出来るので

お勧めです。

 

むらた