今年も例年より早いタイミングで湿度の
高まりを感じます。梅雨の時期や
夏のはじまり、なんとなく 体が重だるい
むくみやすい・やる気が出ない
と感じることはありませんか？
実はこの時期の不調、漢方では
「湿邪（しつじゃ）」と呼ばれる余分な
水分・湿気の影響と考えます。
湿邪とは？ 〜カラダにたまる“内なる湿気”〜
漢方では、自然界の気候の変化は体にも影響を
与えると考えます。梅雨のように湿度の高い
時期は、空気中の水分が多く、体内にも
「湿（しつ）」が入り込みやすくなります。
この湿が体にたまると、体が重い、だるい
むくみやすい、胃腸が弱って食欲が落ちる
下痢や軟便が増える気分が落ち込みやすくなる
といった症状が出やすくなります。
漢方で考える湿気対策のポイント
① 胃腸をいたわる
湿気は胃腸の働きを妨げやすいとされます。
冷たい飲み物・生もの・脂っこい食事はなるべく
控え、温かくて消化のよい食事を意識しましょう。
おすすめ食材：
生姜（しょうが）
はとむぎ（ヨクイニン）
大豆製品（豆腐・味噌など）
山芋
白きくらげ
② 「水はけのよい体」に
漢方では、体の中に余分な水をためこまない
「水はけのよさ」も大切にします。
おすすめの習慣：
軽い汗をかく運動（ストレッチ・ウォーキングなど）
湯船につかって温まる
呼吸を深くして“気”の巡りをよくする
まとめ：湿度の高い時期は「胃腸と水の巡り」がカギ
梅雨の季節は、自然と同じように私たちの体も湿気に
影響を受けます。体に湿がたまると、だるさやむくみ
だけでなく、気分まで落ち込みがちに。
この時期こそ、「食べ方」と「巡り」を意識した
暮らしで、すっきりとした毎日を過ごしましょう。
むらた