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先を見越した養生法


年末年始のお休みも明け、本格的に新年の生活がスタートしました。

 

この時期、休暇中の生活リズムや食習慣は、実は「香りの好み」にもはっきりと反映されてきます。

 

サロンでも、ここ最近は消化器系に対応する香りを選ばれる方が明らかに増えています。

 

年末年始の暴飲暴食により、胃腸に負担をかけている方が多いことを、日々のカウンセリングを通して強く実感しています。

 

先日は七草粥の日もありました。

 

昔からこの時期に胃腸を労わり、リセットする習慣があったことを考えると、先人たちは季節の流れと身体の変化を非常によく理

 

解していたのだと感じます。

 

特に新年は、年末年始の休暇中についた習慣がなかなか抜けきらず、

 

満腹まで食べてしまう

スイーツの量が増える

アルコールの摂取が続く

 

といった状態が、ダラダラと継続しやすい時期でもあります。

 

目先の体調管理はもちろん大切ですが、**漢方の養生では「今の過ごし方が、次の季節の体調をつくる」**という考え方をとても重

 

要視します。

 

つまり、今の養生は“未来の自分の体調への投資”でもあるのです。

 

人間の体は本能的に、秋から冬にかけて、厳しい寒さを乗り越えるために栄養や老廃物を「溜め込む」方向へと働きます。

 

そして、陰から陽へと大きく季節がシフトする春先に、その溜め込んだものを一度外へ吐き出そうとします。

 

この時、溜め込んだ量が多い人ほど、

 

さまざまな不調として表面化しやすくなります。

 

特に花粉症をお持ちの方は、その影響が顕著で、

 

春先に症状が悪化しやすい傾向があります。

 

シーズンが到来してからの対策は、どうしても対処療法になりがちです。

 

だからこそ、今この時期から、春を見据えた養生を行うことが非常に重要になります。

 

また、冬の「冷え」に悩まされる方も多いですが、これも実は季節の積み重ねが関係しています。

 

夏の間、熱中症対策などで水分を摂り過ぎた結果、秋以降に十分排出されなかった水分が体内に残り、

 

それが外気の冷えによって冷やされることで、冷えを助長してしまうのです。

 

このように、体調不良は「今」だけを切り取って考えるのではなく、

 

一年をひとつの流れとして捉える視点がとても大切です。

 

日々の小さな養生の積み重ねが、

 

次の季節、そしてその先の健やかな毎日へとつながっていきます。

 

ぜひ「先を見越した養生」を意識しながら、今年一年の体づくりに取り組んでみてください。