梅雨入りしてジメジメした日が続くこの時期は、「なんとなくだるい」「体が重い」「頭がスッキリしない」と感じる方が増えてきます。
実際に、湿度が高くなることで体内の水分代謝が低下し、むくみやだるさ、めまい、頭痛などの症状が起こりやすくなります。
漢方では、人の身体は「気・血・水(き・けつ・すい)」という3つの要素によって構成され、それらが滞りなく巡ることで健康が
維持されていると考えます。
そのため、体調不良が起こった際には、
気の巡りが悪くなった「気滞(きたい)」
水分代謝が滞った「水滞(すいたい)」
血液の巡りが悪くなった「瘀血(おけつ)」
といった形で、どこに滞りが起きているのかを見極めながら治療を行います。
例えば、むくみやめまいは消化器の働きが弱ることで水分代謝が滞り起こることがあります。
また、頭痛やイライラなどは、気の巡りを調整している「肝」の働きが低下していることで生じるケースもあります。
このように漢方では最終的に症状を臓器の働きへと結び付けて考えていきます。
しかし、その臓器の弱りをさらに辿っていくと、多くの場合は生活習慣に行き着きます。
例えば夜間頻尿。
漢方では「腎」の弱りとして捉えることがありますが、デスクワークの方の場合は別の原因が隠れていることもあります。
長時間座り続けることで下半身に水分が滞り、夜に横になることでその水分が一気に腎臓へ戻り、結果として夜間頻尿が起こって
いるケースも少なくありません。
つまり、症状だけを見るのではなく、その症状がなぜ起こったのかという背景を考えることが大切なのです。
特にこれからの季節は、気温の上昇によって冷たい飲み物やアイスなどを摂る機会が増えます。
すると胃腸が冷え、水分代謝がさらに低下し、むくみやだるさ、頭痛など様々な不調を招きやすくなります。
体調不良が起こった時は、症状そのものに対処することももちろん大切です。
しかし、それと同じくらい「なぜその症状が起こったのか」を考え、生活習慣を見直すことも重要です。
もともと日本人は胃腸が弱い方が多いと言われています。
そこに梅雨特有の高湿度が加わることで、さらに体調を崩しやすくなります。
「最近なんとなく調子が悪いな」と感じる方は、ぜひ一度ご自身の生活習慣を振り返ってみてください。
