― 現代生理学から紐解く、養生の知恵 ― 前回の記事 「先人達の観察眼 〜骨と腎〜」 では、 東洋医学において「腎」が骨や成長、 老化と深く関わると捉えられてきた 背景を、現代医学の視点から考察しました。 今回はその第二弾として、 腎と泌尿器系の関係 に焦点を当て、 先人達の洞察がいかに理にかなっていたのかを、...
緊張を解すには〜アロマセラピーと栄養学にみる相乗効果〜 「リラックスしたいならGABA」 「気分の落ち込みにはセロトニン」...
東京都で2025年11月にインフルエンザの流行警報が発表されました。11月中に流行警報が発表されるのは16年ぶり、2009年以来となります。毎年、この季節になるとさまざまな感染症が流行しますが、そもそも、なぜ秋から冬にかけて私たちの免疫力は低下してしまうのでしょうか?...
秋の訪れとともに、日中の暑さも落ち着き、過ごしやすい季節になりましたね。ついつい夜更かしをして、秋の夜長を楽しみたくなる時期ですが、実はこの習慣が「自律神経の乱れ」を引き起こす原因になることがあります。...
ここへきて気温が下がりはじめ、体調を崩される方が増えています。特に「疲労感」「風邪」「咳」「アレルギー症状」などを訴える方が多く、季節の変化が心身に影響を与えていることを実感します。...
まだまだ暑さが残る日々ですが、私たちの体はすでに秋へと移行しつつあります。この時期に「暑いから」と闇雲に水分を摂りすぎると、体内の水分代謝に負担がかかり、かえってだるさや不調につながることもあります。自然はすでに秋の気配を見せていますが、私たちの体は昨今の急激な気候変動に十分に順応できていません。だからこそ、かつての季節のリズムを意識しながら養生を取り入れることが、秋バテや体調不良を防ぐカギとなります。 秋と「肺」のケアの関係 漢方アロマヘッドスパでも、最近は「肺」と関わりの深い香りを選ばれる方が増えています。肺は免疫力を司る大切な臓器。夏の疲れが残ったままだと、風邪をひきやすくなったり、秋口特有のアレルギー症状が出やすくなったりします。つまり、肺のケアは免疫力アップや秋バテ予防に直結するのです。 この時期におすすめの養生法 冷たい飲み物を控え、常温の水や温かいお茶を選ぶ 朝晩の気温差に備えて首元やお腹を冷やさないようにする 梨や白きくらげ、はちみつなど「肺を潤す食材」を取り入れる 軽いストレッチや深呼吸で呼吸を整える 季節の変わり目におすすめのケア 漢方アロマヘッドスパは、癒しの時間を通して自律神経を整え、免疫力の向上をサポートします。心身のバランスを深いところから整えることで、秋バテを防ぎ、季節の変わり目を快適に過ごせるケアとしておすすめです。
かつて「体」は「體」と表記されていました。この字は「骨が豊かであること」を意味し、骨が健康の象徴として捉えられていたことを示しています。実際、骨は単なる体を支える構造ではなく、古来より「體(からだ)」の中心とみなされてきました。 漢方における「腎」と骨の関係...
蒸し暑い夏の夜が続きますね。寝苦しさでなかなか寝つけなかったり、途中で目が覚めてしまうことはありませんか?実は、質の良い睡眠のカギは「脳の熱を下げること」 にあります。 なぜ脳の熱を下げる必要があるのか?...
「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉を耳にされたことがある方も多いのではないでしょうか。これは、頭が涼しく、足元が温かい状態が、全身の血流を整え、健康を保ちやすくする理想的な状態であることを表しています。漢方の視点から見れば、「気・血・水」が滞りなく巡っている状態といえます。...